「良いアイデアは素晴らしい環境から生まれる!」
ランドーはクリエイティブに対するこだわりと同じくらいスタジオ環境にもこだわっていますが、他のスタジオはどうなんだろう?どんなこだわりを持っているのだろう?そんな疑問から始まったのが、この企画。素晴らしいスタジオ風景を定期的に紹介しています。
第6回は、「Indeed Japan」。世界No.1の求人検索エンジンサイト*を運営する同社が本社を港区麻布に移転したのは昨年の12月。急成長を遂げる企業の最新オフィスをお楽しみください。
*出典:comScore 2017年3月訪問数
エレベーターを降りて、まず目に入ってくるのが半円型の緑の壁面。
エントランスを入ると、白木、クラフト紙、和紙、畳など素材を活かしたナチュラルで心地よい空間が広がります。
Indeedのオフィス環境全体のコンセプトは現代的な「和」。デザインは日本の文化をよく理解した外国人が担当しており、日本のことをよく理解した上で海外から見た現代的な「和」を表現していると伺いました。クラフト紙の紙管で作られた受付、黒い畳、ガラスには和紙のテクスチャー、フェルト生地を立体にしたサイン、照明など、様々な素材を駆使しながら細部に至るまでのこだわりが感じられます。ステレオタイプの「和」ではない、まさに現代的でナチュラルな「和」の空間となっています。
オフィスの中に入ってすぐにあるのがメインのオープンスペース。窓も広く開放的で、様々な形のソファーやテーブルがあり現代的で自由な空間を演出しています。この場所で様々な社内イベントなどが行われており、伺った3月のイベントはゲームナイトとのことでした!
温かみのある素材がオフィス全体に活かされています。
オープンスペースの壁にはIndeedの企業理念である「We help people get jobs.」の言葉が掲げられています。全てはこの企業理念に基づき、環境の中においても企業理念の共有化を大事にしていると伺いました。壁一面を使ったインパクトのあるペインティングは、一人のアーティストによって描かれているそうです。ペインティングがあることでオープンスペース全体に快活な空気が作られているように見えました。
壁のペインティングは各エリアごとにあり、春夏秋冬をテーマにそれぞれ違うアーティストによって描かれているそうです!色調もテーマによって変化し、どの絵も個性的でアートギャラリーに来たようなクリエイティブな印象を受けます。
こちらはセミナールーム。ガラスの仕切りを取ることで隣のオープンルームと繋がる仕様になっています。
一番の見どころとして紹介いただいた、日本ならではの「禅スペース」と呼ばれるエリア。縁側にいるような心地の良い空間が、デスクワークに緩急をつけて仕事の効率にも良い影響を与えそうです。
「禅スペース」の他にも、導線の中にちょっとしたミーティングができるソファーなどがいくつもあり、どこでも好きな場所で仕事ができる環境づくりが印象的です。
突然目に飛び込んで来た「助」の字!?
何かと思うとITのヘルプデスクでした。とても頼り甲斐がありそうですね!
広いオフィスなので、廊下も長いです。壁にはブロックと苔が埋め込まれています。
廊下にあるミーティングルームのサイネージ。各エリアのテーマごとに色と名前がわかりやすく区分されていました。
このミーティングルームには「Job seeker(求職者)」の椅子と言われるオレンジ色の椅子があります。常に求職者がその椅子に座っていることを想定してミーティングを行うために全世界共通で設置されているそうです。企業理念を言葉だけではなく、環境の中で具現的に喚起させる工夫が大変勉強になりました。
別のミーティングルーム。ソファーがあり、至る所にリラックスできる工夫が見受けられます。
ミーティングルーム以外にも様々な部屋をご紹介していただきました。こちらは「マザーズルーム」。部屋も広く、シンクなどもしっかりとした設備となっています。
海外オフィスと頻繁に連絡を取り合うスタッフのための「フォンルーム」。こもり部屋としても使われているそうです。
オフィスの中に「ゲームルーム」!家のように居心地が良さそうですね。
休憩時間に運動をしたりリフレッシュするための「シャワールーム」。この他にも仮眠室や救護室など、ワークバランスに気を使った設備がとても充実しています。
ワークスペースには高さが自動調節できるデスクが使用されています。些細な部分にも働きやすい環境作りを徹底している印象を受けました。
オフィスの中に銅鑼!?この銅鑼は全世界共通で設置されていて、良い成績をあげたひとがいた時に鳴らすそうです。仕事の評価に関してもオフィス全体で共有するオープンなIndeedのカルチャーを感じます。
オフィスの所々にある照明も「和」を演出していて印象的です。
オフィスの中に充実したキッチンスペースが3箇所あり、スタッフの健康管理も心掛けて毎日ケータリングが用意されています。カラフルなタイルがとても楽しい気持ちにさせてくれます!
オフィスをオープンする時にアイルランドから送られて来た東京をデザインしたマグカップ。それぞれのオフィスごとにデザインがあるそうです。そのほかにもシールなどがあり、スタンプラリー的にオフィス間の行き来を楽しめる工夫がありました。ランドーもグローバルオフィス全体で集められるグッズが欲しくなります!
昨年末に移転するまではオフィスがフロアごとに分断されていましたが、今回ワンフロアになり様々な共有スペースを活用することでスタッフ間の親睦も深まっているそうです。
今回ご紹介頂いて印象的だったのは、快適さ以上に充実したオフィス空間や、自由な勤務形態など、プロフェッショナルとしての最高のパフォーマンスを生み出す環境づくりが徹底されていたことです。また「We help people get jobs.」の言葉や、オレンジチェアー、銅鑼などグローバル共通のカルチャーとローカルならではのペインティングや「禅スペース」などに見る日本らしさがとてもうまく融合していて、グローバル企業としてのローカルオフィスのつくり方という視点でもとても勉強になりました。
Indeedの皆さん、貴重なお話と時間をありがとうございました!